猫との共存について語ってみる。
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晴乃輔

Author:晴乃輔
4匹の猫を天国へ旅立たせ、4匹の老猫と今も暮らしている私の猫狂的生活


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決心


私は梅の近くで眠っている。猫たちが愛用しているソファに折りたたみ式のベッドをくっつけているのだ。他の猫たちもこれには喜んでくれている。枕元に水を置いておけば、もし梅が夜中に水が欲しくなってもすぐに上げられるし、梅もわざわざ水飲み場まで行かなくて済むから自分で私の枕元に座り込んで水を飲むこともある。昨夜、夜中に何度も誰かが水を飲む音で目を覚ました。小さくなった梅が身体をもっと小さくしていつまでも水を飲んでいた。一生懸命命を繋ぎ止めようとしているようで、見ていてとても悲しくなった。

まだ全然大丈夫、あきらめるのは早い、と先生が言ってくれた。その言葉を信じるなら、まだ大丈夫、と言ってもらえる今のうちにやってあげられることがあるんじゃないか。

小さくなっていく身体を見て可哀相、と思う。

前向きな治療を受けさせるためにつらい思いをさせて可哀相、と思う。

いったいどっちが可哀相なんだろう。朝、メールチェックのためにパソコンを開いて一番最初に読んだメール。ほんの数行で決心が出来た。背中を押された気がしたのだ。今日の診察も私が一番頼りにしているK先生だ。まだ大丈夫、と言ってもらえるうちに、もっと効果的な治療をしてあげたくなった、と伝えた。

毎日の通院もストレス、私に年中付きまとわれるのもストレスだろう。今のままだとあと数日でご飯が食べられるようになる気はしない。入院させるとせっかく点滴してもストレスでご飯を食べない子もいる、と言われていた。同じ食べられない、なら効果的な治療を受けながら食べられないほうがいい、と思ったのだ。完全に衰弱してあわてて他の方法を考えるよりも、今の段階で静脈からの点滴をするほうが今の梅にはいい、と思った。

「静脈からの点滴のほうが効果は期待できます。決心してもらえるなら、今その治療に踏み切るのは正解だと思います」

飼い主の気持ちを第一に考えてくれる先生だから、私が決心しなければまだしばらくは皮下注射を続けてくれたと思う。でも私が決心したから、やるならすぐにでもやってあげましょう、と先生に言われ、梅はそのまま病院へ預けてきた。とりあえず明日の夕方まで点滴をして、その後は夜には連れて帰る半日入院にするか、預けっぱなしにするかを相談することにした。

可哀相なことでも、それが梅に必要ならやろうじゃないか、と決意するのも私の飼い主としての責任だ。梅がいない家はとても寂しい。今頃どんな気持ちで病院にいるのかを想像すると胃が痛くなる。でも梅は頑張っている。というより、飼い主の都合で頑張らされている。でもきっと元気になるから。またご飯食べられるようになるから。

だから頑張って!!!





2008⁄01⁄31 01:25 カテゴリー:梅さんは行く comment(3) trackback(0)
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復活(晴乃輔)


復活です。今日は朝から気がめいってました。こんなことじゃいかん、とわかっちゃいるが、一進一退、いや、一進一休もなかなかつらいものがある。昨日はあんなに元気だったのに、今日は足元がおぼつかない。食欲もゼロ。ウロウロはするんだけどなあ。

「とにかく今は脱水!脱水のコントロールが一番!」
「食欲は後からついてきます!」
「今の治療が出来ているうちは全然あきらめる必要ありません!」
「梅ちゃん、幸せですよ!毎日こうやって病院に来れる!」
「酷い脱水症状なんだから食欲がないのも当然です!」

本日先生に言われた言葉である。この先生、モモの主治医だったK先生。時々見掛けてはいたが、診てもらう機会がなかなかない。モモがお世話になったお礼も言いたいし、と思っていたら本日ようやくご対面。やはりこの先生、ほっとさせてくれる。

私が一番つらかったのは即効性があるはずのステロイドで食欲が回復しなかったこと。でも昨日の調子の良さは気のせいではない。先生が言ってくれたのは、食欲が戻らないのは口内炎のせいではなく、酷い脱水状態だからだろう。だったらこれをなんとかするのが先決、もっとガリガリになったって頑張ってる子はたくさんいるから焦るな、と言われた。毎日通院、毎日薬を飲ませる、それが出来ているのだからあきらめる必要はない、見た目の調子のよさは気のせいではなく、治療の成果だ、まだ全然大丈夫!と励まされた。

先生の言葉が気休めだったとしても、飼い主の気力まで回復出来るのはすごいと思う。モモのときも精神的に私がたくましくなれたのはこの先生に出会ったからだ。梅はモモの旦那である。奥さんが強かったから梅ちゃんは我慢強いコになったのかな、と先生。大正解。

今日は病院から帰ると、すぐに二階へ戻りたがった。最近のお決まりの場所に落ち着くのを見届け、私は加湿器をセッティングした。部屋の温度を20度に保つようになり、乾燥して喉が痛くなるようになった。梅からあまり遠くないところに設置し、猫毛布洗濯のためにしばしキッチンへこもった。そして出てくると梅さんがいない。ソファに落ち着いたのにどこへ?行ったばかりだけどまたトイレ?と探し回ったが、梅さんは加湿器を眺めているではないか。ボコボコと音を立てる不思議な物体を検証してらした。なーんだ、びっくりしちゃったよ。今日は二階でも何度か部屋をウロウロしてくれたね。

そして私は突然思い出した。脱水症状・・・経験者ではないか!!!それはエジプトを旅しているときに起きた。憧れだった地、ピラミッドやスフィンクスに大興奮した翌朝、私はベッドから起き上がれないほど体調が悪かった。エジプトでは汗をかく間もなく水分が奪われ、喉の乾きも感じなくなって脱水症状に陥る。飯なんて食えたものじゃない、なんともいえない強烈な腹痛とダルさ。数日間はスポーツ飲料しか口に出来なかった。今の梅はそういう状態なんだ。少しだけわかってあげられた気がする。

頑張ろう。とにかく頑張ろう。梅さん、一緒に頑張ろう。





2008⁄01⁄30 02:12 カテゴリー:梅さんは行く comment(0) trackback(0)
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食べたいのに


食べたいのに食べられない。梅の様子は少しずつだけどよくなっているように見える。それなのに食べられない。体重も少しずつ減少。本日は6キロになっていた。そんなわけでステロイドを薦められた。副作用とか色々、気にならないと言えば嘘になる。だが見た目の元気を大事にしたい、と快諾。なのにー、即効性があるはずなのにー、食べられない。まだ口の中が痛そうで食いつきはよいのに、途中であきらめる。どーすりゃいいのさー。

本日の診察。最初に梅を見てくれた先生。ドクターが6人いて梅の担当は三人。他の先生から少しだけど回復傾向かも、と聞いていた先生、私が開けるより先にキャリーの蓋を外す。

「ありゃ?梅ちゃん!」

ぴょこっ、と顔を出し、キョロキョロと周りを眺める。元気になってるじゃん!と先生はびっくりしていた。ぐったりと動かない梅がここまで元気になるとは思ってなかったらしい。今朝の梅は特に調子が良さそうだった。私が起きると一緒におきて、ずっと私のそばをウロウロしていた。朝ごはんも催促した。食べられたのはスプーン一杯だけどそれでも嬉しい。私が下へ行くときも一緒に来る、というから抱っこで連れて行って母上にご挨拶。しかもそのまま1階に居座る余裕。爪とぎもやってみせた。ウニャウニャと喋りながらあちこちを探検する様子に、思わず母上からまだ置いといてあげていいわよ、のお許しが出て、そのまま夕方まで過ごして病院へ。

「こうなると私としては出来ることはしてあげたくなってしまう」

先生が言ったのは初診のときに気になっていた2点。心臓の動きが少し気になる、リンパ節付近に腫瘍がある。とりあえず調子が良さそうなうちにエコーと、レントゲン撮らせてもらえませんか?と言われた。リンパ節の腫瘍なら抗がん剤も効果がある、もちろん飼い主の意向でこのまま見守るというのもありだ、と。先週の私ならほっといてくれていい、と言ったかもしれない。でも結局検査したのは先生の言葉だった。先生が先週と比べてずっと前向きになってくれたのだ。梅が回復傾向を見せることを期待してなかったのだろう。

「13歳なら皮下注射だって2週間、3週間掛けてやっと効果が出るのも普通です。まだ飼い主さんがあきらめる必要はないと思うんです。せめて缶詰半分食べられるように出来ることはやってあげたい」

お願いします、と言うしかなかった。だがエコーでは確定できず、梅はレントゲンへ。待合室で待っていると、大人しい梅の声が聞こえてきた。んなっんなっ!ごめんね、と心の中で何度も謝っていた。腫瘍が直腸にあるなら治療はしない、リンパだったらどうしよう、抗がん剤を使えば食欲はますます落ちる、だが同時に静脈注射で腎臓の治療も出来る、色々考えているうちに30分経過。気持ちはどんどんブルーになっていった。15分くらいと言われたのに呼ばれたのは結局40分後だった。

「すいませんでした!!!」

いきなり先生が謝った。梅に何かしたのだろうか。でも梅さんは怒った顔はしてるが、特に変わった様子はなさそうだった。

「余計なご心配掛けてすいませんでした。しこりは大きなカッチカチのウ○コでした!」

あの40分を思い返してみた。不安そうな梅の声。先生の笑い声・・・いいなあ、我が子でなけえれば笑う余裕かよ、とうらやましく思いながらしばらく待つと「んぎゃっぎゃっ!」と梅の声。私がそばにいないと不安なのね、としんみり。私の頭の中はそんな状態だったが、実際はエコーが上手く撮れなくて、と先生が別の先生に話したら手伝うからもう一度やってみよう、となったらしい。そしてその先生が再度梅のお腹を触って、グリグリ触って、ぎゅぎゅっとつまんで「ウ○コだよ」と気づいたらしい。気づいてくれたのはモモの主治医だった先生だ。そして梅はレントゲンではなく、塊を崩してかき出して、という悲劇に見舞われたのだ。

先生は必死で謝るが、私はなんとも思わなかった。むしろ嬉しい。どんな検査をしたって良い結果など聞けない、と覚悟していた。だから腫瘍と確定されるのも覚悟の上だった。予想外の答えに嬉しくなった。ステロイドを投与しても食欲が出ないのがなぜかはわからない。でも梅はまだ頑張っている。

今日は病院から帰っても1階に篭城していた。2階のソファの一番端でトイレと水を飲むとき以外はずっと寝ていた梅が、今日はかなり動き回って、起きている時間も長かった。元気な我が家の猫たちには憧れの場所である一階。具合の悪い子だけが少しの間お世話になれる場所。そんな憧れの場所でも昨日までの梅は落ち着けずにいたのだ。なのに今日は半日をそこで過ごした。奥のソファから「んにゃにゃっ」と話しかけてきたり、なーなー言いながら歩き回る。お喋り猫だということが母上の前で立証された。

梅が猫らしさを取り戻した一日であった。明日はどんな梅に会えるのだろうか。





2008⁄01⁄29 01:08 カテゴリー:梅さんは行く comment(0) trackback(0)
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