猫との共存について語ってみる。
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晴乃輔

Author:晴乃輔
4匹の猫を天国へ旅立たせ、4匹の老猫と今も暮らしている私の猫狂的生活


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手術


いよいよ来てしまった手術当日。昨晩は胃が痛くて食べることも出来ず、夜もほとんど眠れなかった。だがモモは食欲旺盛、爆睡。これなら大丈夫かな、と思いながらモモと一緒に朝を迎えた。

キャリーバッグを取り出すと、モモが逃げ出した。何かを感じ取っているのだろうか。ごまかしながらモモを捕まえ、モモが大好きだったオヤジの仏壇に頑張って来るよ、と声を掛けて家を出た。診察室で体重測定すると、先週より140グラム増えていた。

「昨夜9時以降食べてませんよね?」

もちろん食べていない。しかしここ数日、モモの食欲は凄かった。

「モモちゃん、病人には見えないねえ。」と先生のお言葉。

今日のモモはさっさと診察台を飛び降り、探検を始めてしまった。あれれ、様子が違うね、わかっちゃったのかな?と先生に言われ、ここに来るのを嫌がっていたことを話した。もう一度手術の説明を聞き、私なりに覚悟は出来ているのでよろしくお願いします、と先生に言った。

「インターネットで検索すると、つらいことばかり見つかると思うけど、悪い部分だけ取ったらそこからまた数年生きられた、なんてこともあるんですよ。ガンと共存している子だっていますからね。」

病院を変えて良かった、と心から思った。前の先生は常に最悪の状態を覚悟するように言う人だった。それが悪いとは思わない。でも精神的負担は大きくなる。

「モモ、頑張ってね。」と私が声を掛けると、「頑張れるよね。モモちゃん元気だからね。」と言ってくれる優しさが有難かった。

これからいくつか検査をして2時頃から手術予定です、途中で連絡することがあるかもしれないので10時から4時くらいまでは連絡つくようにして置いてください、と言われ、私は病院を出た。

「先週も言いましたが、モモは穏やかに見えますが、身の危険を感じると豹変することがあるので・・・」

最後にその言葉を付け加えるのは忘れなかった。

そろそろ始まったかな?と胃が痛くなりかけた頃に病院から電話が来た。今、麻酔が効いている状態で毛を刈ってみたら他にも腫瘍が見つかった、と言われた。最初予定していた部分は優先的に切除するが、他の部分はどうしますか?という話だった。新たに見つかった場所は前足の付け根当たり。リンパ節まで一緒に切除することになる、とのこと。私はそれほど迷わずに、放置してくれていい、と答えた。ここに出来ていれば、例え切除をしても転移は免れない、それなら傷を広げることはない、と思ったのだ。先生も同じ意見だった。私はそこまで腫瘍が出来ていたというショックより、今現在、臓器への転移は見られない、ということのほうが嬉しかった。モモと一緒に過ごせる時間が少し増えたのだから。

自分がビクビクしながらモモと接することが嫌だった。あと少しだったとしても、まだ安心してモモと接することが出来るならそれでいい。もっと早く気付いてやれたらよかった、手術してよかったのだろうか、そういう後悔を取り戻し、モモを目一杯可愛がって病気と一緒に闘える時間をもらえたのだ。だからこれでいい。

その電話の最後に先生がそっと言った。

「いやー。飼い主さん、さすがですね。豹変しましたよ。麻酔するのに一苦労でした。」

ごめんなさい・・・。

次の電話は4時頃だった。

「モモちゃん、無事に終わってもう麻酔も覚めてますよ。」

あー、これでいい。これでよかったんだ。心からほっとした。痛くて怖い想いをさせてしまったけど、それはこれから取り戻す。まだモモと一緒にいられるんだから充分だ。先生に心からお礼を言った。

当初、入院は最低3日くらい、と言われていた。縫合が複雑になるからそれくらいは様子を見たい、ということだった。しかし先生はおっしゃった。

「あの性格なので、病院にいるほうが悪影響かもしれません。こんなに怒っていたらエサも食べないでしょう。」

麻酔から覚めてきたモモは、様子を見に近寄る看護士さん、先生に向かってすでにうなり声をあげているとのこと。元気良すぎですってば。場合によっては明日退院もあり得る、と言われ、明日の昼頃に電話することになった。

具体的な腫瘍の状態は向き合うのが怖くてここにも書けずにいた。モモの腫瘍は私が卵のようなもの、と感じるくらいの大きさだった。鶏卵よりは小さいが鶉よりは大きい。この大きさの腫瘍だと余命は半年程度といわれている。でも例え半年だったとしても、弱っていくだけの半年と、多少でも元気でいられる時間を含めた半年は大きく違うと思う。まだ何かモモのためにしてやれることもあるかもしれないのだ。そして運が良いことに、モモはこの大きさの腫瘍でもまだ臓器への転移はなかったのだ。先生もそこは驚いていた。病理検査の結果が出ればまた喜んでもいられない状態になるかもしれない。でも現実を受け止めた今の私なら乗り越えられそうだ。

モモの退院は楽しみだ。でも今後の通院はおそらく毎回豹変するだろう。そのほうが怖い・・・。


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2006⁄08⁄03 01:06 カテゴリー:桃色日記 comment(0) trackback(0)
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