猫との共存について語ってみる。
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晴乃輔

Author:晴乃輔
4匹の猫を天国へ旅立たせ、4匹の老猫と今も暮らしている私の猫狂的生活


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ジョーダン


我が家の最初の猫はチンチラシルバーのジョー。先日14歳になった。猫を飼うと決めてから、外を歩く時に捨て猫はいないか、と注意するようになった。しかし当時は都内で暮らしていたため、捨て猫に遭遇することはなかった。本屋でまだ猫もいないのに猫の飼い方マニュアルを買おうと物色していたときに、猫のカタログというものを見つけ、一緒に購入した。ペルシャネコとシャムネコ、漫画で読んだアメリカンショートヘアくらいしか知らなかった私には衝撃だった。

カタログの中で惚れた猫はバーマン、ラグドールという2種類。足袋を履いたような足元がたまらなく可愛かった。色合いも好きだった。しかしどちらもペットショップでお目にかかれるような種類ではなかった。血統書を持つ品種を飼ったことのなかった私には知識も乏しく、見つける手段に行き詰まり、途方にくれていた。

ふと立ち寄ったペットショップ。可愛い子猫がたくさんいた。可愛いでしょ?とアピールする子猫たちを見ているだけで幸せだった。ペットショップの人はバーマンもラグドールもヒマラヤンと変わらないですよ、とおっしゃる。が、どう見ても潰れ顔のヒマラヤンが似ているとは思えなかった。うーん・・・なんか違う、と私が考え込んでいるときに、積極的な子猫たちの隅っこに愛想の良くない子猫がいた。綺麗な顔立ちなのに、怖がっているのか、ケージの隅っこでうずくまっている。顔を覗き込むとじっと見つめ返された。

「吸い込まれる・・・」

チンチラシルバーの男の子。ペルシャ系の中ではブス顔に分類されるが、キュートな整った顔立ちだった。その後ペットショップのどこをウロウロしてもその子の視線を感じた。

ペットショップを後にした私の手にはチンチラのチビが入ったダンボール製のキャリーバッグと、子猫育児用品一式が収まっていた。私の心はわくわくしていた。バーマンでもラグドールでもないけど、このビー玉のような目に本当に吸い込まれてしまったのだ。

最初の一日、ソファの後ろにうずくまって一日を過ごされた。二日目は耳くらいは見せてくれた。三日目は時々顔を出してこっちを見ていることがあったが目が合うと引っ込んだ。トイレとエサの時以外、ジョーの全身を見るのは難しかった。用が済むとマッハでソファの後ろに隠れるのだ。しかし焦らずに慣れてくれるのを待った。四日目の夜中、ふと目を覚ますとベッドの下にいた。目が合うとダッシュで逃げた。五日目、買い物から戻ってくると玄関近くでウロウロするジョーを発見。その頃からエサとトイレ以外でも時々部屋を探索するところを見かけた。

ジョーが家に来て一週間目の夜。ベッドの下にいる気配を感じたが気付かないふりをした。少ししてジョーがベッドに飛び乗り、しばらく考え込んでいたが、私の頭を枕にして横たわった。ようやく信用してもらえたのだ。

こんな感じだったからジョーの名前は一週間以上決まらずにいた。当時私がはまっていたNBA、主役のマイケルジョーダンをテレビで見ていて、

「いい名前考えるからね。ジョーダンみたいに格好よくなるんだよ。」

私は仮の名前のつもりで時々ジョーダン、と呼んでいた。テレビ観戦に夢中になってジョーダンの名前を口にするとやってくるチビ猫。しまった・・・、と気付いたときには遅かった。名づける前に覚えられてしまった。

マイケル・ジョーダン。ジョーと呼ばれ、今もビー球のような目で私を魅了してくれている。
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2006⁄08⁄07 00:32 カテゴリー:ジョーダンじゃないよ comment(0) trackback(0)
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